バセドウ病#13 —2年とちょっと経ちました

だいぶ経ちました。

手術も無事に成功し、術後の経過も良く、あれから2年とちょっと経ったのです。

もちろんチラージンは飲んでますが、至って快適にお仕事に戻りました。

 

2年後の首の手術後はこんな感じです。

うっすらわかりますけど気にもなりません。

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そしてこの度バセドウ病で突出してしまった眼球をなんとか元の状態に戻すため、眼窩眼圧手術を受けました。

きっとそれも同じ病気にかかってしまった人たちのなんらかの役に立つと思うので、別カテゴリーでしたためたいと想います。

 

ほんと長いわ、この病気…

でも着々と元に戻すべく邁進してます😊

 

 

バセドウ病 #12 -- 入院4日目術前日@2018/04/23 Mon. --

今日もそろそろステロイド筋肉注射の時間がやってくる

 

でも今日はもう違うキンチョー感だ

明日の手術に向けて、これまでとは違った緊張感

正直怖い

術中は全身麻酔なので良いけど、術後はかなり痛い時間が長いって

 

明日の手術は8:30〜約2.5時間を予定

人より大きいので時間もかかりやすい

でも手術時間のうち、約一時間強が全摘手術、残りの一時間強は止血のための時間

医師曰くこの止血が重要だと

 

 

事前に輸血の説明を説明員から聞いたが、素人には解せないこの世界の常識があるらしい。その件はまた今度別スレでディスカッションかな

 

朝ご飯

昨日はラプンツェル、今朝はシンデレラのジョア

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20粒を超えるお薬を飲み

ステロイドの筋肉注射、痛い

 

今日は採血もあったけど、午前中には明日の手術へ万全の体制に持って行けたかの結果がわかるって

持ってけてなかったらどうするのかな?

 

 

担当医が飛び込んできた

聞きましたかーーー!って

4.7でよ、4.7、初5以下ですよ

これて明日の手術は確定です

え?確定してなかったの?とも思ったが、とりあえずこの4日間、外出許可も降りずに、院内でじっと我慢した甲斐があった

 

 

隣のヒルトンで美味しいコーヒー飲みたいけど、もちっと我慢だな

 

 

お昼ご飯

カレイの南蛮漬けだった、撮り忘れた

 

叔母から食べられる間に、と差し入れ

さすが叔母、千疋屋最高っす

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夕方、執刀医のY先生がいらした

明日切るところへお印をつけに

紫のペンでてんてんてんてん

ちなみにこの先生を美人女医なのよね〜

T医大恐るべし

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晩ご飯

お寿司だった、マジでここの病院食は悪くないと思う

一番はお米が美味しいから

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明日の手術に備え、

21:00禁食、24:00禁飲食

 

それまでに、今少し食べちゃおうかな😋

 

 

さて明日以降のブログは、

体調の回復とともに少しずつ再開としたいと思います。

 

まずは、手術がうまくいきますように😊

神様お願い😊

 

 

 

バセドウ病 #11 -- 入院3日目と入院生活のご紹介@2018/04/22 Sun. --

今日もステロイドの筋肉注射が痛い

時刻になるとガラガラ音がやっきて部屋の前で止まるともう恐怖😱

仕方ない

もう打ちすぎて肩のそこら中青あざだらけやで

 

 

術前入院生活にも慣れてきた

誰かの役に立つかもなので書き留めておく

 

6:00 点灯、検温、血圧想定、必要に応じて採血もあり

お薬を自主管理している患者さんは、この時間にベットにある指定のお薬箱に自分が今日飲む薬を朝昼晩に分けて入れる

食事毎に飲んだら、そのゴミもそのままその箱に入れておき、夜の看護師さんがチェックしてるみたい

一度うっかり捨てて、大事なことなので捨てないでください、と叱られた、だよね…

 

7:50 朝ご飯のアナウンス、自分でナースステーション前に取りに行き、片付けも自分でやる

 

8:30 歯磨き、洗顔、身だしなみとか整える

もちろんお化粧、マニキュア、ペディキュアなどは厳禁なので、ま、洗うだけすかね

 

9:00  看護師さんによるステロイドの筋肉注射、痛いやつ、それをなんとか我慢すると、その後今晩のお風呂も時間の希望を聞いて予約してくれる

 

10:00 先生の診察(土日以外)

 

11:50 お昼ご飯のアナウンス

 

14:00 ローソンの移動販売、ロビーまで小さいカートで物を売りに来てくれる

飲食物のほか紙おむつや介護品もあって割と多くの人が気分転換に買いに来る

 

17:50 晩御飯のアナウンス

 

20:30 面会終了のアナウンス

 

-21:00 この時間までで入れておいた30分刻みの予約時間にお風呂に入る

お風呂場は、古いけど清潔感あり

ドライヤーも使える

お風呂場の前に洗濯機があり、1回200円、38分の洗濯機を回す

部屋干しは感染症の観点で禁止されてるので、乾燥機を使うと良い

 

22:00 全体消灯、個人ベットのランプやテレビは周りに迷惑じゃなければ何時まででも使える

私はほぼ眠れないので、深夜中テレビ見たりゴゾゴゾしてた

 

こんな術前入院生活ですけど、明日は術前日なのだ少しは違うのかも

 

 

ところで甲状腺ってどれか知ってる?

喉のあたりにボッコリ出てるやつ

これが甲状腺

普通10-15gくらいなので、こんな出てることはないんだけど、私はもはや98gあるので前にボッコリ出ちゃってる

 

この甲状腺代謝を司ってるんだけど、ちょいおバカになっちゃった

もはや私の中に共存は無理なので、明後日全摘します

 

手術的には、甲状腺癌の手術より、難しいらしいのと、術後はかなり苦しむらしい

と主治医から聞かされビビり始めました

あー結構ビビリ

 

でも前進あるのみや

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朝ごはん

ここまでそれほどじゃなかったけど、今日のはかなりイマイチ

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お昼ご飯

撮り忘れました

でも母と叔母が早くから来て、私の大好物の筑前煮を持ってきてくれた

ありがとう

母の筑前煮はピカイチ美味しい💓

叔母には今日数年ぶりに会った

いつまでも可愛らしい叔母だが、今回は説教食らった

自分のことほっといて仕事ばっかりしてるからやん、ほんまあほやん、今回のことでちょっとはわかったやろ

生きた方変えんとあかんで

自分でよう考え❕

 

………はい………

 

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お夕飯

まぁまぁかな

 

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明日は手術前日です

キンチョーしてきたー😰

 

 

バセドウ病 #1 -- 発症から病院へまで@2017/04中〜2018/06中 --

今日は2017/12/15(金) 、バセドウ病の手術に向けてホルモン値をコントロール

 
病がわかってから、何かにつけていろんな方のブログがとてもとても参考になった。
これからも原因のわからないこの病気になる人はいると思う。だから、私も症状がで始めてからのことを書き残しておくことにした。
 
まずは発症から病院へ行く決断まで
2017/04中〜2017/06中
 
2017/4/中 ----------
会社のエレベーターの中
足が震える
ガクガクというより足の内部がブルブル震えている感じ
 
そういえば昨日もこんな感触あったな 
 
エレベータのボタンを押そうと上げた手も震えてる
あ、足だけじゃないかも
ビタミンとか何か足りてないのかな?疲れてるのかもー
 
お客様先で、自分が説明しなきゃいけないのに声が震える
それも尋常じゃなく
 
説明しながらもすぐに息が上がる
 
落ち着こうと出されたグラスに触れると手が震えて氷がガラガラと音を立てて目立つ
恥ずいー…
 
お箸を持つ手も震える
うどんの時は最悪だ、カレーうどんにしなくて良かった
 
上司と話してて口が震えてるよと指摘される
 
 
これらを何度か繰り返してるうちにさすがに不安になってきた
本当にやばいかも 
 
でも
 
もうすぐゴールデンウィークだし♪
ゴールデンウィークは山も行きたいし♪
釣りもしたいし♪
それまでに治るでしょ
 
と呑気にも遊ぶことばかり考えてた
 
 
2017/5/5 ----------
今日は山!
ずーっと前から行ってみたかった
頂上で鍋焼きうどん食べれる、丹沢の鍋割山
 
7割登った頃にはいつもと違う疲労感を感じた

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帰りたくなっちゃった…
でも、そこまで体力落ちたのか?久しぶりだから?
おかしい…
でもここで引き返すわけにいかないでしょ
迎えにきてくれるわけじゃなし
 
と、また登山道に戻る
 
細い道で一列に
たまたま50代くらいのご夫婦の間に割り込んでしまった
足が異常に震える、震える音が聞こえるほど
まさしく異常
 
もう足のコントロールがきかず転んだ
一列だから、私が転ぶと後ろの人は全員止まる、あーごめんなさい(・_・;
立ち上がろうとしても足が震えてばかりで動かない
前にいたご主人が私の肘上を抱えて抱き起こそうとする
私もそのご主人の服のどこかをつかんで立ち上がろうとする
が、その手がブルブル震えて振動がご主人に伝わる、あー、恥ずいー
 
その後は休み休み休み休みほんとに気力だけで登り切った
名物鍋焼きうどん

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目にした時はちょっと涙が出た
 
 
2017/5/15
相変わらず手足の震えはおさまらない
その上、足首が痒い、たまらなく痒い
みたら足首がなくなってる
ていうか、くるぶしがない(; ̄O ̄)
恐怖のサリーちゃん足 
いやあーーー‼︎もうお嫁にいけましぇん…>_<…
 
足首の内側
いつもはこうじゃない
ちゃんとくるぶしらしきものがあるんよ

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取り敢えず、整形外科に行ってみる
先生はいたるところ強く掴んで力を入れて痛くない?って聞くけど、
いえ、痒いです、と答えつづける
 
最近何かした?
山に行きました
変なもの食べた?
草とか野生のものは食べてません
 
先生、しばらく悩んだ後、タチの悪いリュウマチだといけないので血液検査しましょう
 
後日
リュウマチではありませんでした、良かったですね、って
とりあえず湿布でも貼っとく?
あ、はい…
 
その後貰った湿布がなくなる前に、腫れが少し落ち着き始めたので、まぁ一安心と。
 
 
 
2017/5/末 ----------
3人に「痩せた?」って言われる
きゃん💓嬉しいこと言ってくれるじゃない💓
 
そういえば昨日も誰かに言われた
帰宅して一目散に体重計へ
 
自分の標準体重から -5kg
こんな体重中学生以来だわ☺️なんか嬉しい
だってここのところ異常に食欲旺盛で
1日4食とか食べてたし
実はやばいなって思ってた
神様、ありがとう
 
 
2017/6/初 ----------
具合悪い、どう具合悪いかというと
お腹壊してトイレに何度も行く
電車で気持ち悪くなってダウンする頻度が激増した
動悸が激しい、横になってもバクバクすごいスピード
全身が痒くて痒くて眠れない
表面にボディクリームを塗っても痒くてたまらない
痒くて痒くて一晩に4-5回目覚める
その度にこれでもかというくらい掻いてたから、ベットは血だらけ
 寝不足が続いて仕事もキツイ
だんだん生活に支障が出てきた
 
深夜に2食くらい食べてる
昼間も結局4食くらい食べるたから、一日6食くらいかな
もはや、あらかじめ毎晩(夜中)用のパンやお菓子を買っておくのが当たり前
 
 
でもこれだけ食べてて、こんなに体重落ちてるのも絶対おかしい
さすがに調べた
何度も何度も調べた
で思った
 
バセドウ病だ…あたし
 
検索条件に、全身が痒いっていうのを入れたら、バセドウ病だけがヒットする
きっと間違いない
 
 
2017/6/10(土)  ----------
高校の同窓会、東京にいる多くの先輩後輩たちが集まる
300人くらい
今年は自分の学年が幹事役で、迂闊にも幹事役を引き受けてしまってた…
多少準備とかあったけど、他の幹事役や助けてくれた同級生のおかげで無事成功
 
もう-8kg、体重激減のスピードが速すぎてさすがに嬉しいよりしんどくなってきた
 
 
2017/6/12(月) ----------あってる?
朝からひどく具合悪い
でもどこがどう具合悪いか、人に説明できるほど頭で整理できてない
 
夕方
自分の席から同じフロアのトイレまで50mはない
けど辿り着くのがやっと
なのに何度もトイレに行きたくなる
 
本気でやばい、今日自力で帰れないかも
明日病院にいきたい旨、上司に相談
早く行けって
 
どこの病院行こう
今までおかげさまで健康に生きてきたこともあって、掛かり付けの大きな病院なんてない
自分ではバセドウ病と思ったけど、違ったら出直しだし、他の病気を見落とされることになっても怖いし
ここはやっぱり総合診療科で診てもらうべきだよね
自宅から比較的近い総合診療科
 
西新宿のT医大
ここならお友達のお見舞いで来たことあるし、方向音痴の自分でもきっと行ける
 
自分の症状をもれなく紙に書き出して準備完了
 
 
 
つづく
 

バセドウ病 #2 -- 診断結果@2017/06/13 --

2017/6/13(火) ----------

 

T医大

ちょっと緊張する

自覚症状があって大きな病院に来るのは初めて

 

受付

紹介状がないと¥5,000かかりますが宜しいですか?って

そうなんだよね

けど、どこかのクリニックで紹介状書いてもらう時間が勿体無いもん

 

そういえば総合診療科ってのもまだまだ出来始めたばっかりだよね

 

〇〇さん、お入りください

呼ばれた

ちょっと緊張しながら中に入る

 

ERとかコード・ブルーでよく見るブルーの上下を着たお姉さん、20代かなぁ、が診療机の前に座っている

可愛いな、お姉さん

もしかしてこの可愛いお姉さんが総合診療科のお医者さんなのかしら???

とか思いながら座る

・・・お医者さんだった

 

書いてきた自分の症状を読み上げる

先生がいくつか質問してきたので答える

先生電子カルテに書き込んだ私の症状をぶつぶつ言いながらみてる・・・

・・・長い・・・沈黙・・・

 

もしかして頼りないんじゃない?ってほんのちょっとだけ思った

だけどそうじゃないみたい

なんかものすごく丁寧に、一つ一つ可能性を消していってるみたい

・・・でも長い・・・

 

我慢できなくなった

えっと、バセドウ病じゃないかと思うんです

か…

すると

はい、その可能性が高いと思われるのですが、他の要因が無いか診てます

って

 

あ、いい先生だな

きっとすごく真面目なんだなー、しかも可愛い 

 

しばらくして

今日お時間ありますか?

バセドウ病の可能性が高いので、出来れば今日血液検査をして、内科の先生に結果を聞いてください

 

 すぐ血液取って貰った

結果が出るまで1-2時間待つそうだ

 

近くに時間潰せるとこないかな

西新宿といってもここまでくると何もない

ロイホで待つことに

 

客数は少ないけど、客層は隣のヒルトンに泊まってる外人家族とか、東京医大の患者さんで時間待ちの人とか

静かで良いかも

仕事しながら時間を潰して戻る

 

 

〇〇さん、お入りください

診察室に入る

おっと、これはまた一段と美人なお医者さん

女医さんの美しさレベル高い

 

えーっと、バセドウ病ですねー

バセドウ病でもあたいがかなりひどいですよ

幾つかの項目をマーカーで塗りながら、ひどさ加減を説明してくれた

例えばTSH、こらは正常値が0.5-5.0なんだけどあなたは0.01以下で測定不能

FT3は2.3-4.3が正常範囲だけどあなたは32.55以上で測定不能

FT4は0.9-1.7に対してあなたは7.77以上で測定不能

え?本当にすごくダメなんだ、あたし

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バセドウ病というのは、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気

簡単に言うと、身体が勝手にがんばれホルモンを出しすぎて、毎日フルマラソン走ってるくらい疲労していく病気です

原因はわかってないけど、ストレスが一番良くないと言われてるの

治療法は、薬、放射線治療、手術と大きく分けて3つあるけど、甲状腺を診れる先生を紹介するので、甲状腺専門医の指示に従ってくださいね

 

取り敢えずお薬を出しますけど、副作用もあるお薬なので、継続的に血液検査をしながら通ってもらう必要があるんです

だからご自宅の近くの先生を紹介しますね

甲状腺を診れる先生は少ないんですけど、どちらにお住まいですか?

 

で紹介してくれたのは、普段は自宅近くで開業してて、水曜日は東京医大でも診察をしてる先生

 

これからは自宅近くの先生のところに継続的に通って、お薬飲んで、検査してもらえば良いんだ

 

2週間分のお薬、メルカゾールを貰った

これを飲んで治る人もいるらしいけど、ひどい副作用がでる人も居るらしい

何かあったらすぐに服用を止めて病院に来るように、とのこと

まぁ、人によって違うので飲んでみないと、どっちに転ぶかわからないらしい

 

とりあえずはホッとした

だってバセドウ病じゃなかったら、もっと別の厄介な病だったら、と思うと

 

 

しかし…今思えば

ここから先がまだ地獄の日々だった

 

 つづく

バセドウ病 #4 -- 救急搬送の巻@2017/07/29〜07/30 --

ごめんなさい

気持ち悪い写真ありですのでご注意を

 

 

2017/7/29(土)

6:00 一睡もできなかった

7:00 冷たい水で軽くシャワーを浴びる

         蕁麻疹が目に入るたびに気持ち悪い

7:30 準備出来たけどまだ病院やってない

        つまらないテレビを見て気を紛らわす

8:30 いつものK先生に電話して症状を伝える

         来れるなら来てみて

        一番近所の皮膚科に寄ってから行きます

 

9:00 近所の皮膚科(と思ったら内科でもあったけど)

…メルカゾールの副作用ですかね?

んーわかんないね

うちで出したんじゃないんでしょ?

はい、他の病院で貰ってます

僕も甲状腺観れるよ

ん?なんか感じ悪い、あなたが甲状腺見れるか聞いてるんじゃないんですけど

そうですか、でもその感じ悪さはなんとかなりませんか?

早々に出てきた

来なきゃよかった…

 

K先生のとこ行こ

 

 

10:00 K先生のクリニックに到着

蕁麻疹の原因というのはわからないってことを丁寧に説明してくれた

やっぱK先生だな

一回メルカゾールをやめましょう

ちょっと診せてくれますか?

んー、酷いね

取り急ぎステロイドを出すからすぐ飲んでくださいね

ステロイド飲んでも治るには一週間くらいかかると思うよ

 

そーなんだー、痒くて堪んないのがまだまだ続くんだ…

 

けどK先生と話して気持ちは落ち着いた

まずは甲状腺より蕁麻疹をなんとかすることに専念だ

 

帰宅してすぐステロイドを飲む

 

どうか効いてください、神様、拝

おやすみなさい

 

 

2017/7/30(日)

5:00

痒い、蕁麻疹の勢いが激しすぎる

ステロイド飲んでても沈静化の兆しが見えない

治るのに一週間はかかるって言ってたけど悪化してる

 

7:00 

Kせんせー、悪化してるよー

でもK先生のクリニックは日曜おやすみ

T医大なら救急やってるよね

流石にもう電車や車では行けない

 

暑いけど長袖のプルオーバー着て、タクシーで行こう

 

9:00 

到着

コードブルーみたいな青の上下を着てる

救急の先生はこういう格好してるのかな

今日の先生もかなりの美人

 

診て貰った

先生、こんな気持ち悪いの見せてごめんなさい、気持ち悪いですよね…

救急の患者さんは皆さんそんなですから大丈夫ですよ

さらっとした感じ

 

ひどいねー、点滴しときましょう

点滴で少しは楽になるんでしょうか?

ステロイド入れときますから少しは楽になりますよ

 

そうなんだ

ならたくさん入れといてー、と心の中で拝む

 

点滴終わって、またタクシーで帰る

ちょっと贅沢な感じだけど、やっぱり電車は無理

こんな時は仕方ない

 

 

23:00

またまた広がってきた

世界地図が描けるぞ

首、手首まで、膝までの後ろ側全部…

どんどん先っぽに向けてまた広がり始めた

 

がまんするんやー

 

 

2017/7/31(月)

1:00

眠ろうにも痒くて眠れない

ずっと横になってるから腰が痛い

寝室から出てきてソファで腰を丸めて横になる

掻いちゃいけないけどたまらなく痒い

 

2:00

右の頬骨が痒い

右耳もかゆい

まさかと思うけど顔にきた?え?

鏡見たら、きもちわるー!

 

ん?息苦しい

 

やばい

窒息死なんてやだ

 

 

でも

こんなんで救急車呼ぶなんてだめだよね

朝までもつかな

 

2:30

枕代わりのクッション外してみたり、起き上がってみる

ヒューヒュー気管の音が聞こえる

喉の奥あたりが圧迫されてるみたい

本気でやばい

 

どうしよう

 

そうだ

#7119 東京消防庁救急相談センターに相談してみよ

 

病院通いを始めてから、待ち時間が長いこともあって、待合室の貼り紙を読んでた

なかでも目に付くポスターがあって、それが#7119だった

 

ここは24時間、医師と看護師の医療チームがいて、症状を聞いて今すぐ病院に行った方が良いか、救急車を呼んだ方が良いか相談に乗ってくれる

必要と判断されると、ここから救急車も手配してくれる

 

 

もしもしー、東京消防庁救急相談センターです

あのー、かくかくしかじかで…

深夜になってから息苦しくなってきたんです

こんな事で救急車はお願いできないと思うんですが、病院が開くまでまだ何時間もあるので、少し楽になる方法ではないかと思いまして

 

ご本人ですよね?病院に行ってますか?

はい、自分自身です

病院に行ってステロイドをもらって飲んでます

昨日の午前中も点滴打ってもらいました

 

全身に出てますか?

どの程度が全身というのかかわかりませんが、顔、首、背中とお腹の全体、手首足首までは出てます

 

今も広がっていってる感じですか? 

はい、間違いなく

 

いつから息苦しい感じですか?

小一時間前くらいからです

 

ご家族の方は?

一人暮らしです

 

救急車回します!

救急隊員から連絡しますので、

安静にしてご自宅でお待ちください

 

 

えーーーそこ?そこなん?

 

ん、たしかに独りだと

時間が経って自力で電話出来なくなるとアウトですもんね…

 

 

救急隊のお兄さんから電話

後5分でご自宅に到着します

到着までそのまま安静にしてください

 

は、はい、でも

私歩けるので、マンションの入り口にいるようにします

それと、こんな時間なので、近くに来たらサイレンを止めてくれませんか?

 

いえ、入れ違いになるといけないですので、お家にいてください。それからサイレンは到着まで消せないのでご了承ください

 

そ、そう…

 

 

ピーポーピーポーピーポーピーポー

 

あぁ、マンションの皆様、うるさくてごめんなさい

 

〇〇さんですか?

はい

 

初めて自分のために救急車乗る

あーこれでなんとかなる

 

と思ったら甘かった

 

搬送先が決まらない

比較的近くの救急病院、いたるところ電話して断られてるのがまる聞こえやん

 

一昨日の夜自分で救急病院に電話して断られたのと同じだ

救急隊でも一緒話なんだね

お兄さんが可哀想になってきた

搬送先が決まるまで救急車は発進しない

 

一時間も経つ頃

いつもどちらの病院に行かれてますか?

西新宿のT医大です

 

メルカゾールの副作用でT医大にかかってますか?

副作用で東京医大に行ってるわけではないですが、東京医大でメルカゾールを処方して貰ってます

 

では、T医大の救急に連絡してみましょう

診察券お借りできますか?

はい、お願いします

 

お兄さんが東京医大の救急に連絡して

東京医大で受け入れして貰えることに

ほっ

 

4:00

ピーポーピーポー

やっと発進した

 

4:30  到着

救急車を降りて車椅子に載せられる

歩けるけど、車椅子に座らないと許されない感じ

あ、、、今朝の美人の先生だ

 

先生ごめんなさい、また来ちゃいました

 

軽く蕁麻疹の様子見て、耳鼻科の先生いる?って他の看護師さんに聞く

 

〇〇先生がいるみたいですよ

 

じゃあ、〇〇先生にこれから行くって伝えといてー

 

看護師さんが車椅子の後ろに回り、耳鼻科に行きますよーって、車椅子を押し始める

 

耳鼻科?

いやな予感

 何も言えないまま耳鼻科に到着

 

寝起きのような頭ボサボサのぽっちゃりした先生が機械を操作しながら、長い物を手に取る

 

やっぱり

いやな予感

めちゃめちゃ嫌な予感

それ?ほんま?

それだめなんや、あたし

やめて…

 

看護師さんが車椅子をくるっと回して

定位置のようなところにでデプロイされた

 

もはや声も出ず

あらがう力もなく…

 

まるで羽交締めにあってるかのように…

 

スーッと入って行きましたよ

管が…

鼻から…

 

涙がジョーッと流れていく

 

 

あーでき始めてるね

ってうっすら聞こえる

 

 

いまこの瞬間

バセドウ病より、蕁麻疹より

鼻から私を犯しているこの管が私の全てを奪っていく

 

動かないでー

 

うっすら病院の天井が見える

宙をさまようあたし

 

何処かで私ではない私が小さく叫ぶ

助けてください

お願いです

先生

神様

拝…

 

 

 

看護師さんが車椅子を軽やかに操作してる

救急に戻ってきたみたいだ

 

ちょっとしっかりしてきた

拷問から解放されて

まず顔の痒みから、さては全身の痒みが戻ってきた

かゆーい!

 

 

ステロイドね、と先生

ええ、先生たっぷりお願いします

 

点滴しながら1-2時間うつらうつら

 

目覚めたら、帰っていいですよ

皮膚科の予約取っときましたから、今度皮膚科に来てね

足の表はこんな感じでまだだけど、裏は一大陸

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ぼーっとしがらなんとかタクシーで帰還

 

大変な1日だった

今日はどうか眠れますように…

今週休暇したい旨会社に連絡

 

もう大丈夫だといいな…

 

 

が、やっぱりそんな甘くなかったよ‼️

それから4日間痒みと闘う日々だった

 

つづく